これから起こりうる人間の進化・6選

これから数百万年以内に起こる可能性がある人類の進化についてご紹介していこう。

1.脳がより小さくなる

(via wikipedia)

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700万年以上に渡ってヒト科の脳は大きくなり続け、その大きさはほぼ3倍になった。だがここ1万年においては、人間の脳は小さくなり続けている。約1万年前のクロマニョン人の脳容量は、1500ccあったとされるが、現在の人類は1350ccほどである。

【ヨーロッパのクロマニョン人】

(via wikipedia)

その減少量は約10%であり、テニスボール一個分に匹敵する。このまま減少傾向が続けば、約200万年前に生存していた古代人類ホモエレクトスの1100cc程度まで小さくなると考えられる。

【ホモ・エレクトス】

(via wikipedia)

小さくなった原因は、おそらく狩猟生活から農耕生活への転換である。狩猟生活では、食料を得るために個人の幅広いスキルの高さが要求されたが、農耕生活では作業は専門化され、他人と協力することができるようになり、より楽に食料が得られるようになった。

【スマホなどスマートデバイスの使用で、記憶力等が減少していくと指摘されている】

(via pexels)

今後も技術の発展により、生活が楽になればなるほど、人間の脳はある程度まで縮小していくことが予想されている。

2.筋肉がより小さくなる

(via wikimedia)

人類の筋肉が、種として弱体化していく理由は二つある。ひとつは科学技術への依存であり、人間の代わりに機械が力の必要な作業を行ってくれるようになったためだ。多くの人々が筋力を必要としなくなれば、全体の種もより貧弱になっていくだろう。

(via space)

そしてもう一つは、私たち人類が宇宙に移住した場合である。宇宙は無重力なので、日常の作業ではほとんど筋力を必要としない。宇宙での生活が長ければ長いほど、筋肉は失われていき、それが世代間を通じて受け継がれていくことになる。

3.目がより大きくなる

(via mnn)

写真は、研究者でありデザイナーでもあるニコライ・ラムが描いた10万年後の人類である。彼は、人類が化学兵器による戦争や生物種の絶滅などによって、地球に住めなくなった場合を想定し描いている。その頃には遺伝子工学が発展し、人間の顔を自由に制御できるようになっている可能性が高いという。

この大きな目は、地球外の太陽から離れた場所に移住せざるを得なくなり、薄暗い環境に適応するために必要となるものだ。

そして地球の保護的なオゾン層の外では、紫外線の量が増加するので、体を守るために皮膚がより黒くなり、まぶたは厚くなるだろう。

また新しい環境に適応するため、脳容量が増加する。すなわち頭が大きくなり、現代人に比べると額が目に見えて広くなると推測しているのだ。

4.小指が無くなる(足の指の縮小)

(via pixabay)

二足歩行する前の私達の祖先は、手と同じように足の指を使うことができた。しかし樹上で木登りするよりも、歩くことに適応していった結果、足の指は徐々に現在のサイズまで小さくなった。

【人間と他の霊長類との足を比較】

(via aquatic-human-ancestor)

そしてこの進化は、小指を消失させる方向にむかっている。他の4本指はバランスを取ったり、歩いたりするのを補助しているが、小指はほとんど何も役に立っていないからだ。小指がなかったとしても、日常生活に何ら支障は起きない。

進化生物学の研究者らは、50万年以内に人間の足が4本指になると予想している。足指を失うことは、進化の過程で珍しいことではない。ウマやブタ、ウシも、より良いパフォーマンスを得るために一本の足指を失ってきたのだ。

5.歯がクチバシ化

(via Alltime10s)

シェフィールド大学の研究者であるフレーザー博士は、今後数百万年かけて人間の歯はクチバシ状に進化すると予想している。この進化は、既にフグで起きていることだ。フグはかつて人間と同じように歯があったが、今では歯は一つに結合し、クチバシ状になった。

【フグのくちばし状の歯】

(via wikimedia)

クチバシ状の歯は普通の歯に比べると、より頑丈で実用的だ。折れたり、抜け落ちたりすることも少ない。しかもフグの場合には、たとえクチバシがすり減っても時間が経てば修復される。

だが現在の人類は、一度永久歯が生えてしまうと、二度と新しい歯が生えてくることはない。再生することのない歯は、人類の長寿化と現代の食生活にそぐわないものだ。

既にフグにおいては、クチバシの再生が起こる細胞は特定されている。人間にも似たような細胞があり、これを上手く刺激することで、新しい歯を成長させる鍵になるのでないかと考えられている。

6.単一民族化

【世界各国の平均顔】

(via mnu-mnu)

私たちの世界は日を増すごとに、結びつきが強くなってきている。かつて1800年代は、アメリカ大陸の横断には数か月を要し、その長い旅の途中で食糧が尽き果て、仲間の人肉を食べたという事件も起きていた。

(via needpix)

だが今や飛行機で週末に行って帰ってくることも容易になった。この優れたアクセス性が、多くの社会に多文化をもたらした。より多くの人が、異なる民族と労働や勉学などで時間を共有するようになったのである。

その結果、現在では多くの国で、人種の異なる男女の結婚は珍しくなくなった。異人種婚が進んでいけば、徐々に民族的な特徴の差異は減少していく。おそらく数千年の年月が必要とされるが、最終的には単一の民族となり、人種というものは消えてしまうかもしれない。

(via wikimedia)

もし人類が単一民族になったとしたら、その容貌は現在のブラジル人のようになると予想されている。

参照:all time10slistverse

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雑学

Posted by uti