知っておこう!地球温暖化の影響で起きる13のこと

2017年3月28日

今回は、地球温暖化によって将来何が起き得るか?について、13項目にまとめてご紹介します。

最初に・・地球温暖化とは

(via Pixabay)

地球温暖化とは、主に私たちが排出している二酸化炭素やメタンガスによって、地球の表面温度が上昇することを言います。これらのガスは温室効果ガスと呼ばれ、地球内部に蓄積され、太陽の熱を封じ込めて地表を温める効果があります。

(via wikimedia)

温室効果ガスは、よくビニールハウスに例えられます。どちらも太陽からの日差しは通しますが、出て行く熱は逃しません。

原因は何?

(via Wikimedia)

その原因は、ほとんどが石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料を燃やすことによって引き起こされています。化石燃料の燃焼によって二酸化炭素が発生し、これが温室効果をもたらし地球を暖めているのです。

二酸化炭素の排出は、火力発電所や自動車の排ガス、工場の排気が主な発生源となっており、これだけで総排出量の8割に達します。

地球温暖化の影響・13項目まとめ

1.氷河の溶け出し

(↓アラスカ・リッグス氷河の1941年と2004年の比較)

(via jamesbalog)

氷河の融解は、地球上に暮らすあらゆる生物に大きな影響を与えます。そのひとつとして洪水の発生です。氷河によって支えられていた湖が、氷河の溶け出しによって決壊し、鉄砲水や土石流となって下流に押し寄せるのです。

(via Wikimedia)

もうひとつに、氷河に依存して生活する動物や植物が絶滅の危機に晒されることです。特にホッキョクグマやセイウチなど北極圏で暮らす動物にとって、氷河は無くてはならないものです。

(via WWF)

また氷河が完全に溶けて消えてしまうことで、氷河からの溶け出した水で生活を送っていた人や動植物も、大きな影響を受けることになります。

2.気候変動

(via Flickr/Chris RubberDragon)

温暖化による気候の変化は既に始まっています。実際に北極や南極では降水量の増加が確認されています。これは海面温度の上昇によって海水の蒸発量が増え、その増加分が雲となり、より多くの雨を降らせるためです。

人間は降水量が多少増えたくらいではなんともありませんが、動物や植物は降水量の増加に対して容易に適応することはできません。植物は死に、動物は他の地域へ移住しなければならなくなり、その地域の生態系が破壊されてしまいます。

3.干ばつ

(via Pixabay)

局所的な豪雨が起こりやすくなる一方で、それにも増して世界中で干ばつが起きやすくなります。

干ばつが起きれば、植物は死に絶え、農作物が生産できなくなり、食料がまともに行き渡らなくなります。その上、水不足によって多くの人が生命の危機にさらされることになります。

とりわけ、元々干ばつが起こりやすいアフリカでは、重大な問題となりえます。現在でもアフリカでは栄養失調で毎年数百万人が命を落としていますが、地球温暖化による大規模な干ばつが発生すれば、これをはるかに超える被害が出る可能性があります。

4.病気

(via Flickr/Rod Waddington)

温度が高くなればなるほど、様々な病気にかかるリスクは高くなります。

たとえば、温度上昇による降水量の増加で、水たまりで繁殖するハマダラカが急増します。マラリアの感染源であるハマダラカが増えることで、現在でも毎年百万人近くの命を奪っているマラリアの感染者が激増すると予想されています。

また、このような伝染病の感染地域が拡大する可能性も秘めているのです。

5.台風

(via wikimedia)

海水温の上昇によって、台風はより強くなることが分かっています。海水からの水分蒸発が温度上昇にともなって盛んになり、その水蒸気が上昇気流に持ち上げられて、台風のエネルギー源となるのです。

6.海面上昇

(via wikimedia)

南極大陸やグリーンランドの陸地をおおっている氷河が溶けることで、海水面の上昇が引き起こされます。現在のところ、平均で毎年0.3cmずつ上昇しており、これは過去3千年間の平均に対して数十倍になります。

このような海面上昇によって、現在差し迫った危機にあるのが、海抜以下にある国です。特にオセアニアに位置するツバル国では、国が水没して50年以内に住めなくなる可能性があるとされています。

(↓ツバルの島のひとつ)

(via Wikimedia)

そのため現在では、オーストラリアやニュージーランドが、環境難民としてツバル国民の受け入れを行っています。

7.農業

(via Flickr/Olearys)

地球温暖化は農業にも悪影響を与えます。現在、その影響は見えていませんが、数十年以内には可視化されると言われています。

温度が上昇するにつれ、植物が生存できない場所へと変わっていき、徐々に死に絶えていくのです。植物は私達人類の重要な食料源であり、これらの死滅は食糧不足へとつながります。そしてその食糧不足は、新たな国家間の戦争の原因になるかもしれません。

8.熱波

(via Flickr/methodshop)

ここ数年起きている記録的な猛暑や暖冬は、地球温暖化が影響している可能性があります。温室効果ガスなどが原因で、予期しない悪天がもたらされているのです。

実際に記録的な暑さが続いたことで、過去60年において熱波で亡くなった人よりも、ここ数年の熱波で亡くなった人の方が多くなっています。

9.山火事の増加

(via Pixabay)

温暖化によって森林の乾燥が進むことで、山火事が発生しやすくなっています。実際にアメリカ・カリフォルニア州ではここ30年で、山火事の数は4倍に達しています。

この山火事は放火や火の不始末などではなく、落雷によるものがほとんどです。この落雷自体も温暖化のために増加しており、一説には1℃の温度上昇で雷の活動は12%増加すると言われています。

10.豪雨

(via Public Domain)

長期的な気温上昇によって、大気中の水蒸気が増加し、降水量が局地的に増えるとされています。これによって、今まで水害が起きていなかった地域でも、洪水などで壊滅的な打撃を受ける可能性があるのです。

11.海

(via Pixabay)

現在、海水温の上昇のために様々な海洋生物たちの住処になっているサンゴが、徐々に死滅しています。サンゴは、地球上の二酸化炭素の1/10を吸収しているといわれ、温暖化を抑制している重要な生物です。

このまま温暖化が進行すれば、サンゴ礁に暮らす生物だけでなく、私達にも大きな悪影響を与えることは間違いありません。

12.健康リスク

(via Pixabay)

二酸化炭素が大気中にちく積されていくことで、呼吸器障害を起こす可能性が高まるとされています。科学者らは、このままの温暖化傾向ならば、呼吸器疾患により、アメリカは6兆円もの損失を計上すると予測しています。

13.経済の崩壊

(via Emaze)

地球温暖化が進行すれば、干ばつによる農作物の不作、深刻な水不足、洪水の増加などが引き起こされます。また、潤沢な水無しに工業製品を作ることはできないので、製造業なども立ち行かなくなり、大量の失業者が出ると予測されています。

このようなことが原因で、経済は壊滅的なダメージを受け、そのような事態に陥れば経済活動よりも、飢えとの戦いが毎日となるでしょう。

参考元:wikipedia,conserve energy

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雑学

Posted by uti